SL銀河のヘッドマーク

こちらは10年前の製作途中のヘッドマーク(特急列車や記念列車の鼻に取付ける丸い看板)です。
JR、私鉄を含め、鉄道関連の受注があり、ヘッドマークを作る事があります。

本来、蒸気機関車の車両番号の様に真鍮の鋳物が風合いが良いのですが、大変高額なので錆に強く、強靭なステンレス版を切り抜き、凹凸を溶接によって表現して真鍮風に処理する技法を使い、大幅にコストを下げる事が可能です。
鋳物の地肌を出す場合は番手の荒いサンドペーパーを貼り付けてハンマーで叩きます。近くで手に取って見ても、素人目には鋳物です。

最後に本来なら七宝やホウロウ等で着色するのですが、コストの関係から耐候性のブルー系樹脂を流し込んで完成です。

2023年春に運行終了

SL銀河は長らく花巻~釜石間を走って来ましたが、2023年春に運行終了するとのことで、とても残念です。お時間がありましたら是非、SLにセットされている仕上がったヘッドマークを見に岩手県に足を運んでみてください。

下記の写真から「観光列車なび」にて、旅に必要なたくさんの情報が集まります。

花畑よりSL銀河が走り抜けるのを眺める
観光列車なび_JR東日本の観光列車「SL銀河」