幕のシワやドレープは絵で表現

こちらは、くたびれた劇場正面のオペラカーテン……ではありません。

しわ、ほつれ、汚れを絵で描いた薄手のポリエステル幕。

従来の綿素材を使用できなかった理由は、いく重にも折り畳んで収納し、下降したらピン張りする「絞り緞帳」だからです。
薄いポリエステルには染料系や油性しか色は乗りません。いわゆるディズニー技法と水墨画技術の両方を使う事になります。

これは音楽座カンパニーのメインの俳優さんお二方と弊社鈴木の計三名で、まる一日かけて描き上げた幕です。

俳優さんは歌、踊り、芝居に非常に長けてはいるのですが、得てして図画工作には疎いという先入観がありましたが、お二方とも筆さばきが絶妙で、天は二物も三物も与えるものだと、関心いたしました。

音楽座ミュージカル「 7dolls 」